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 home > 広報 > タイ王国からの便り > 2007/10/31

タイ王国からの便り

2006年6月から2008年7月まで国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてタイで活動している佐藤綾子さんからのリポートです。


2007年5月1日

お元気ですか?日本は桜も終わり、新緑の季節ですね。

4月の13日から15日はタイの旧正月でした。1月の正月はそれほど盛り上がりませんが、この旧正月は大変盛り上がります。「水掛祭り」といって水を掛け合って新年のお祝いをします。この掛け方が半端ではなく、バケツでお互いドボドボになりながら掛け合います。

4月は一番暑い時期のため、気持ちよさそうです。 もともとは旧正月に偉い人や尊敬する人の手に水をかける、というところから始まったようです。(タイでは結婚式の時も葬式の時も手に水をかけています)

歩いていると水をバシャとかけられます。急にかけられるので腹が立ちますが怒ってはいけません。携帯やカメラはこの時期はビニール袋にいれて持ち歩いていました。

大きな道路ではバケツやタンクに水をいれて、道行く車や人にバシャバシャかけます。子どもだけではなく、大人も人や車が来るのを待機しています。 またタイではピックアップ型の車が多いのですが、その車にタンクとバケツを積み込んで走りながら水を掛けていきます。 この時期はエアコンのついていないバスも窓を閉め切って走ります。うっかり開けていると水がかかります。

写真のとおり、バケツでバシャとくるので一瞬前が見えなくなります。水を掛けられるのがわかっているのでゆっくり走るのですが、結構あぶないです。毎年ソンクランの時期の交通事故で数百人亡くなるそうです。 車に乗っていると窓を閉めていれば水はかかりませんが、バイクの人は悲惨です。 バイクの人はバケツで掛けられるとその水の勢いでひっくり返ってしまうので、水を掛けられる前に止まり、掛けられてからまた走りだします。中にはヘルメットをして合羽を着て走っている人もいました。

 

身体障害児で重度の子どもの場合、食事の時、寝かせた状態で食べさせていることがよくあるため、体を起こして食べさせましょうと伝えるようにしています。

来年の旧正月には私もピックアップの後ろに乗って水掛を体験してみようかと思っています。

 

ではまたお便りします。